SIMロック解除を義務化へ。メリットとデメリットはどうなるの。
総務省は7月14日、携帯電話大手に対してスマートフォンなどの携帯端末を他の通信会社で使えないようにする「SIMロック」を解除することを平成27年度にも義務付ける方針を正式に発表した。
SIMロックってなんだ?
そもそもSIMロックって何なんだろう?
今の携帯電話やスマホの多くには端末に「SIM」という小型のチップが挿入さており、このSIMの中にはユーザーの契約者情報や電話番号などの情報が入っています。このSIMを携帯電話やスマホに挿すことで初めて電話やネットができます。
つまりスマホなどの端末を使うには「スマホの本体」と「SIMカード」の2つが必要な訳です。
SIMロックとはこの「スマホの本体」と「SIMカード」をセット化してしまう事。特定のキャリアのSIMでしが通信ができないようにスマホ(端末)側にロックをかけていることです。ドコモのスマホにauのSIMを挿しても電話や通信ができないのはこのSIMロックが原因です。
※ちなみに現在でもドコモのスマホは全部ではないですが、3150円のSIMロック解除手数料を支払うことで、解除できる仕組みがあります。
今回のSIMロック解除は端末とSIMを別々のものと考え、通信業者の選択肢を増やすため、及び独占市場となっており、料金の引き下げに渋い大手業者に対する競争力の強化などを狙ったものだと思われます。
SIMロック解除のメリット・デメリット
■メリット
・端末を買えることなくキャリアを変えられる
・競争が加速して通信費が安くなるかもしれない
・海外での通信費の削減効果(国際ローミングよりも現地でSIMを買ったほうが安い)
■デメリット
・各社の通信方式が違うので、ただ単にSIMロック解除をしても使えないかもしれない
・端末の割引がなくなる。もしくは減少することでの端末価格の上昇(二年縛りなどで端末を安く提供することができなくなる)
・ちなみにSIMフリーのiPhone5sは16GBで6万7800円です。
・スマホを作っている会社は端末代が上がることにより、消費が低迷し影響を受ける。高性能端末を売りにしている日本の会社は影響を受けやすいかも知れない(端末代が高いので安い海外製の端末を購入する人が増えてしまう)
・キャリア決済ができなくなるので、それを使っている業者はつらい。(決済に口座振替利用できるのかな?)
などなど、未だ不透明感の強いSIMロック解除騒動!
今後の内容次第では端末代が上がる可能性もあるので、キャリアからの発表があったらスマホを安いうちに乗り換えるかどうか考えなければ・・・
自分は携帯とスマホ(MVNO)なんですが、端末代が上がるようだったら、3年落ちの携帯を一回変えとこうかと思う今日このごろでした。